50回忌

今から50年前、一人の音楽家が地上の生を終えた。
生前から毀誉褒貶あり、死後もその音楽に好き嫌いがはっきり分かれる人。好きな人はまるで神のごとくに崇拝し、嫌いな人にとっては権威主義的な業界の象徴とも言うべき人物。
彼の演奏なら何でも聞きたいという人がいる一方で、古くさいよ今時彼でもないだろ、と鼻で笑う人も一方でいる。
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
私がクラシック音楽を聴き始めた頃手引きにしていたのが彼の崇拝者の宇野功芳氏の著作だったこともあり、ご多分に漏れず私もフルトヴェングラー・ファンになった。ちなみに私が生涯最初に買ったCDがこれである。
ワーグナー : 楽劇「ラインの黄金」全曲 ワーグナー : 楽劇「ワルキューレ」全曲 ワーグナー : 楽劇「ジークフリート」全曲 ワーグナー:神々の黄昏 全曲
いきなり「指環」それも全曲を買うか、と自分に突っ込みたい気もするが。(ちなみに私が当時買ったのは全曲セットのボックスで、現行のものとはジャケットが違う。)
最近とんとご無沙汰しているが、久しぶりに聴いてみようか。個人的に私が好きなフルトヴェングラーはと言うと、例えばこんなところである。

ちなみに、この一枚は、余りにも大事すぎてとても聴けない。ジャケットを見るだけで、この一枚の「存在」を思い出すだけで心が熱くなる。
ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ短調op.125 「合唱」

ベートーヴェン : 交響曲第9番ニ短調op.125 「合唱」