懐中時計

なんだか時代はずれの懐中時計が欲しくなり、上野アメ横あたりをうろつく。
前に見かけて気になっていた、ミリタリー系の店に置かれていたロシア製の時計をウインドウから出してもらってためすがめすしてみるが、間近に見ると思っていた以上に安っぽかった。文字盤などブリキを貼った上にプリントしたような面もち。はっきり針がずれているものも。
まあそれも味と思えばいいのかも知れないが。
どうせ時代はずれのものなのだから、クオーツ懐中時計などという中途半端に現代風なのもちょっと。やっぱり機械式に限る。
あとは「ロイヤル・ポロ」とかいうデザイナーブランドのものがいくつかの店にあったが、どうもデザインが気にいらん。どうしてこの手のデザイナーブランドものの時計と言えば判で押したように同じような顔なのだ。見せテンプがあって、なんに使うのか分からない24時針とサン&ムーン表示。何の面白味もない。
結局何も買わなかった。